人材開発コラム COLUMN
効果的な研修企画のポイント vol.2 ~研修の目的設定~
2019年02月06日
「研修企画をすることになったが、何からしたら良いか分からない…」
「効果的な研修をするための気を付けておきたいポイントは?」
上記のようなお悩みを持たれている方に向けての第二弾。
今回は「研修の目的(ゴール)設定」についてお伝えいたします。
■研修企画は目的設定から始まる
研修の目的を設定する際には、以下の3つの観点が必要です。
- 研修実施の背景(なぜ実施するのか?)
- 研修後の変化(何を習い、どう変えたい?)
- 業務での活用(どのように現場で活かす?)
例として、上司部下間でのコミュニケーションを好転させたい企業事例をあげます。
研修実施の背景
上司部下間でのコミュニケーション不和があり、若手社員の退職が起きている。
研修後の変化
上司部下がお互いの価値観を理解し、効果的なコミュニケーション手法を学び、円滑なコミュニケーションをとる事ができる。
業務での活用
円滑なコミュニケーションが実現し、若手の離職防止、育成につながる。
■大切なのは「研修後の変化」
上記の3点は全て重要ですが、最も重要な観点は研修後の変化を定める事です。
当たり前な事に思えますが、「研修実施事態が目的」となっているケースをよく目にします。改めて、研修実施(教える)が目的でなく、研修後の受講者の変化、行動変容を起こす事が重要と認識しなければいけません。
よって、企画段階で「研修目的として、受講者の変化」を設定し、その変化を「どのように仕事の現場で成果につなげるか」まで検討することが求められています。
■「研修後の変化」の「見える化」
上記で記載したように、研修後の変化が重要であり、受講者の変化を第三者が確認できなければいけません。
そこで、企画段階で「受講者が研修後、どのような行動ができればよいか?」を明文化し、第三者でも確認可能な状態が望ましいです。
最初の章であげた事例ですが、こちらの企業では研修企画前に組織サーベイを実施し、上司部下間でのコミュニケーション不和を定数的に確認、研修後に再度組織サーベイを実施予定し、同項目での数的改善を研修後変化指標の一つとしていました。
その他、研修の効果測定については次回のVol3で詳細を記載します。
■次の研修企画の第一歩に向けて
まずは、研修企画の際に「背景」、「変化」、「業務での活用」を考え、研修の目的を経営陣、現場と打ち合わせ、設定し、実施事態が目的でない研修企画を目指してください。
それこそが研修企画の第一歩だと考えます。
(参考文献)
・研修開発入門 – 会社で「教える」、競争優位を「つくる」 中原 淳 著 ダイヤモンド社(2014年3月6日)
(文責:人材開発コラム編集部)



